
サービスの転換期を躍進の機会に
当社は1984年に設立し、当初は医薬品企業の新薬開発ラッシュを背景に、申請業務におけるメディカルライティングおよび翻訳サービスを提供しておりました。現在に至るまで、提供するサービスは変化させてきましたが、医薬品企業を中心としたお客様の業務支援を通じて課題を解決することは、事業の一貫した軸となっています。
私たちの基本方針は、顧客である医薬品・医療機器企業のアウトソーシングパートナーとして業務プロセスを開発し、そのオペレーションを実行することです。現在は、副作用情報の評価および当局報告に関連する業務を主軸に、各種ドキュメントサポート、製造販売後の調査支援、臨床研究支援等、市販後業務を包括的にサポートしています。
当社は、高コストや品質の不安定さというCRO業界の課題に挑み、低価格で高品質なサービスを提供することで、多くのお客様にご満足を提供し、信頼を獲得してまいりました。結果として、2017年から2020年にかけて大きく成長し、新たなお客様のニーズにお応えすることで、事業規模を拡大しています。
この成長の背景には、日々の品質向上や生産性改善、業務プロセスの改革に向けた取組みがあります。お客様との密接で精緻なコミュニケーションを通じて信頼関係が築かれ、その信頼が持続的な成長を支えています。こうした信頼は、今後のサービス展開においても大いに活きてまいります。
その一方で、顧客である医薬品・医療機器企業は、開発コストの増大や薬価の引き下げ、医療機器の保険償還価格の減少による収益悪化等、厳しい状況に直面しています。各業務部門においては、中長期的に大幅なコスト削減が求められる中、増大する業務負担に対応しなければならないという複雑な課題に直面しています。
当社はこうした状況下で、業務プロセスの最適化と新たなソリューションの提供を通じて、お客様の課題解決を支援してまいります。
現在、当社はサービスの転換期にあります。従来のオペレーション型サービスの強化に加え、標準化・自動化を推進し、新しい業務プロセスを導入することで、さらなる価値をお客様に提供し、市場での競争優位性を高めています。
今後は、デジタル技術を活用した新システムの開発や、優秀な人材の確保に向けた採用力の強化を積極的に進めてまいります。人材とシステムへの戦略的投資を拡充することで、業務プロセスの効率化と高付加価値サービスの提供を実現し、市場のニーズに応えるだけでなく、それを先取りしていく体制を構築します。
これらの取組みを通じて、持続可能な成長を達成し、中長期的な企業価値の向上に注力してまいります。引き続き、株主の皆様のご期待に応えるべく、果敢に挑戦し続けます。
代表取締役社長
谷口 晴彦
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